5分で解る!『牛肉』各部位の特徴と料理!
牛肉の部位は、部位ごとに特徴があり、様々な料理に活用されています。
牛肉はその豊富な栄養価、深い風味、多様な食感、幅広い調理法により、世界中で広く愛されている食材です。
部位ごとの特徴を理解し、適切な調理法を選ぶことで、その美味しさを最大限に引き出すことができます。
この記事では、牛肉の各部位の特徴と、それらがどのような料理に役立つかをまとめてご紹介します!
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各部位の特徴と使用用途
タン
■ 位置
牛の舌部分。
■ 特徴
タンは厚みがあり、筋繊維が豊富で、独特の食感が魅力。
濃厚で肉本来の風味が強い味わいが特徴。
■ 用途
焼肉やタンシチューなどで利用されることが多い。
適切に焼くことで、外側はカリッと、中は驚くほど柔らかくなります。
また、煮込み料理にも向いており、長時間煮込むことで肉の旨味がより引き出されます。
タンは牛肉の中でも特に独特な部位で、その外見や食感に最初は驚くかもしれません。
適切な調理法でその美味しさは他の部位とは一線を画します。
ネック
■ 位置
牛の首の部分。
■ 特徴
ネックは筋肉が多く、もともとは硬めの肉質をしています。
長時間煮込むことで深みのある肉の旨味が引き出され、繊維が崩れて、柔らかく口当たりが良くなります。そして独特で豊かな風味を持つようになります。
また、煮込むことで肉汁が溶け出して、料理全体に味わいを加えます。
■ 用途
主に長時間煮込む料理に適しており、ビーフシチューやカレーに最適です。
ネックは「時間をかけることで美味しくなる部位」とも言えます。
初めは硬いですが、煮込むことでその質が変わり、味わい深い料理が完成します。
煮込み料理の際は、ネックを使ってみることをお勧めします、その変化に驚くはずです!
肩ロース
■ 位置
牛の肩甲骨周辺、前脚の上。
ロース全体の先端にあたる部分。
■ 特徴
肩ロースは赤身と脂肪が適度に混じり合っており、柔らかくジューシーな食感が特徴です。
筋繊維が比較的細かいため、噛むほどに味わいが広がります。
肉の旨味と脂の甘みが絶妙に調和しており、深い風味と豊かな味わいが楽しめます。
■ 用途
ステーキ、ローストビーフ、煮込み料理など、厚切りから薄切りまで、幅広い調理法に適しています。
特に、ステーキやローストビーフでは、その柔らかさとジューシーさが際立ちます。
薄切り肉は、すき焼きやしゃぶしゃぶがおすすめです。
肩ロースは非常に汎用性の高い部位で、様々な料理でその質の良さを発揮します。
特に高温で短時間調理することで、その美味しさが最大限に引き出されます。
柔らかく、ジューシーで、味わい深い肩ロースは、肉料理の主役として間違いありません!
肩バラ(ショルダーバラ)
■ 位置
牛の前脚に近い肩甲骨の下部、肩と胸の間の部分。
■ 特徴
肩バラは脂肪分が豊富で、特に霜降りが目立つ部位。
この脂肪分のおかげで、ジューシーで柔らかい食感が楽しめます。
脂の甘みと肉の旨味が絶妙に融合し、濃厚かつ豊かな味わいを楽しめます。
■ 用途
焼肉、バーベキュー、煮込みなどの料理に適しており、特に煮込み料理では脂肪からの旨味が溶け出し、料理にコクを加えます。
肩バラは、その脂肪の旨味が特徴的な部位です。
焼肉やバーベキューで人気がありますが、煮込むとさらにその味わいが深まります。
脂肪と赤身のバランスが取れた肩バラは、多様な料理でその美味しさを発揮し、肉料理の中でも特に人気のある部位の一つです。
肩(チャック)
■ 位置
牛の肩の部分で、前脚の上の部分。
■ 特徴
肩は筋肉質で運動量が多い部位なため、筋肉が発達しています。
このため、肉質はやや硬めでしっかりしていますが、濃厚な肉の風味を持ち、煮込むことで非常に柔らかくなり、濃厚なだしが出て旨味が増します。
■ 用途
肩肉は煮込み料理に非常に適しています。
ビーフシチュー、カレー、ポットローストなどによく用いられ、深い味わいの料理を作るのに最適。
ゼラチン質が多いので、スープの旨味がより一層楽しめます。
肩の部位は煮込み料理の隠れた星!
初めは硬いですが、時間をかけることでその質が変わり、柔らかくジューシーな料理が完成します。
煮込み料理での使用を強くおすすめ!その変化に驚かれると思います!
リブロース
■ 位置
牛の背中側、肋骨の周りの部分。
肩ロースとサーロインの間。
■ 特徴
リブロースは霜降りが美しい部位で、脂肪と赤身のバランスが絶妙です。
この霜降りにより、肉は非常に柔らかい食感を持ちます。
脂肪の甘みと赤身の旨味が絶妙に混ざり合い、豊かな風味を生み出します。
■ 用途
高級ステーキやローストビーフ、すき焼きなど肉自体を味わう料理に最適な部位です。
高温で短時間焼くことで、肉の内部は柔らかく、外側はジューシーに美味しく焼きあがります。
特にステーキでは焼き方一つで、美味しさは格段に向上します。
リブロースは牛肉の中でも特に人気のある部位ですね。その理由はその柔らかさとジューシーさ、そして独特の風味にあります。高級ステーキハウスでよく用いられるこの部位は、特別な日の食事や家庭でのちょっとした贅沢にぴったり!その美味しさは格別です!
サーロイン
■ 位置
牛の背中の部分、肋骨の後ろ側。
■ 特徴
サーロインは霜降りが多く、特に脂肪の入り方が美しい部位です。
背中の部分で運動量が少ないため、筋肉が少なく、肉質は非常に柔らかいのが特徴です。
リブロースと同じく、脂肪の甘みと赤身の旨味が絶妙に融合し、豊かな風味と味わいが楽しめます。
リブロースと比べて脂肪の層がやや厚い。
■ 用途
高級ステーキやローストビーフに最適。
脂肪の甘みと赤身の旨味が口の中で溶け合うため、シンプルな調理法でその質の高さを味わうことができます。
高温で焼くことで、外側はカリッとし、内部はジューシーな食感が楽しめます。
サーロインは、「サーロインステーキ」と言われる、肉牛の代表的な部位です。
牛肉の中でも特に高級な部位とされ、その美味しさは格別!
特別な日のディナーや特別な人との食事に最適、ステーキとしてシンプルに焼くことで、その豊かな味わいを最大限に引き出すことができます。
ヒレ
■ 位置
牛の背中側、脊椎に沿って位置しており、サーロインの内側にある部位。
■ 特徴
ヒレ肉は牛肉の中でも最も柔らかく、繊維が細かい部位です。
脂肪が少なく、非常に上品な食感が特徴的。
低脂肪であるため、肉の旨味が際立ち、淡白でありながらも豊かな風味があります。
■ 用途
油で焼いたり揚げたりする料理に向いています。
シンプルな調理で肉本来の味を楽しむことができる上品な料理に使用されます。
柔らかさと繊細な味わいが高く評価されます。
ヒレ肉は、その柔らかさと繊細な風味から「肉の王様」とも称されることがあります。
シャトーブリアンと呼ばれるステーキは、ヒレの最も太い部分を使うものです。
特別な日のディナーや大切な人との食事に最適な部位で、その味わいは他のどの部位にも代えがたいものがあります。
中バラ
■ 位置
牛の背中の中央部分、あばら骨の回り。
■ 特徴
中バラは脂肪と赤身が均等に混ざり合っている部位で、霜降りが特徴的。
脂肪の層が多く、それが肉のジューシーさと風味を増加させます。
特に、焼くと脂の甘みが引き立ち、深い味わいがあります。
■ 用途
焼肉やバーベキュー、ステーキ、煮込み料理などに適しています。
脂肪が多いため、低温でゆっくりと調理すると、脂の旨味が最大限に引き出されます。
カルビ肉として食べられています。
中バラは焼肉やバーベキューでは、特徴的な脂が美味しさのポイントとなり、多くの人に愛される部位です。
煮込み料理では、ゆっくりと煮込むことで、肉の旨味が溶け出し、料理全体に深みを与えてくれます!
外バラ
■ 位置
牛の腹部側、あばら骨の下の部分。
■ 特徴
外バラは中バラよりも脂肪が少なく、赤身の部分が多め。
筋肉の走りがはっきりしており、適度な歯ごたえがあります。
赤身が多いため、肉本来の旨味が強く、脂肪の甘みとよくバランスが取れています。
煮込み料理では、肉の風味が際立ちます。
■ 用途
焼肉、ステーキ、煮込み料理、バーベキューなどに適しています。
赤身が多いので、ジューシーさを保ちながらもしっかりとした肉の味わいを楽しむことができます。
外バラは中バラと比較して赤身が多く、しっかりとした食感が魅力です。
脂肪と赤身のバランスが良く、さまざまな料理でその美味しさを発揮します。特にバーベキューや焼肉が最適です!
ランプ
■ 位置
牛のお尻、腰からももにかけての部分。
臀部に近接しています。
■ 特徴
ランプは赤身が多い部位で、適度な脂肪が含まれており、肉のきめが比較的細かいため、非常に滑らかでやわらかい赤身肉です。
肉の旨味が強く感じられます。
適度な脂肪が加わることで生まれる、深い風味と複雑な味わいが特徴。
■ 用途
ステーキ、ローストビーフ、ソテーなどに適しています。加熱することで肉汁が溢れ、柔らかくな舌触り良い食感を楽しむことができます。たたきにも使われることがあります。
ランプはほとんどの料理に利用でき、多くの人に愛される部位です。特に肉の質を重視する方におすすめ!
シンタマ
■ 位置
牛の腰の部分、特に腰椎周辺。
■ 特徴
シンタマは赤身肉が多く、脂肪は少なめです。
筋繊維が細かく、非常に柔らかい食感が特徴的です。
肉本来の旨味が強く感じられ、淡白ながらも深い風味があります。
■ 用途
ステーキやローストビーフ、焼肉などに適しています。
柔らかいため、短時間の調理でも十分に美味しくなります。
赤身の旨味を楽しむために、シンプルな調理法がおすすめです。
シンタマは赤身の美味しさが際立つ部位で、ランプと同様に肉の質を重視する方には特におすすめ!
脂肪が少ないため、肉の味わいをダイレクトに楽しむことができます。
シンプルな塩胡椒で味付けするだけで、その質の高さを感じることができますよ!
外モモ
■ 位置
牛の脚の外側部分。
■ 特徴
外モモは赤身肉が多く、筋肉がしっかりしている部位です。
脂肪は少なめで、適度な肉質の硬さと噛み応えがあります。
赤身の部分が多いため、肉本来の旨味が強い。
■ 用途
ステーキ、煮込み料理、シチュー、ビーフストロガノフなどに適しています。
適度な硬さがありますので、煮込み料理ではじっくりと煮込むことで柔らかくなり、旨味が増します。
コーンビーフに使われるのもこの部位です。
外モモは、赤身の風味としっかりとした食感が楽しめる部位です。
特に煮込み料理ではその質が光ります!
しっかりとした噛み応えを楽しむためには、少し厚めに切って調理するのがおすすめ!
内モモ
■ 位置
牛の脚の内側部分。
■ 特徴
内モモは赤身肉が多い部位で、最も脂肪が少ない部位です。
肉質は比較的柔らかく、筋繊維も細かいため、噛むほどに肉の旨味が広がります。
淡白ながらも肉本来の深い旨味があり、赤身の特徴的な味わいが楽しめます。
■ 用途
ローストビーフ、煮込み料理、しゃぶしゃぶなどに適しています。
赤身の特徴を活かした調理法でその風味を楽しむことができます。
内モモはその柔らかさと繊細な風味で、赤身肉の魅力を存分に味わうことができる部位です。
脂肪が少ないため、肉本来の味をダイレクトに感じることができ、様々な料理法でその質の高さを楽しむことが可能です。特に、薄切りにしてしゃぶしゃぶで楽しむと、その柔らかさと旨味が際立ちます。
スネ
■ 位置
牛の脚の前部、ふくらはぎの部分。
■ 特徴
スネ肉は運動量が多く筋肉質なので、肉質は硬めです。
しかし、ゼラチン質が豊富で、長時間煮込むことでコラーゲンが溶け出し非常に柔らかく、とろみのある食感に変わります。
■ 用途
ビーフシチュー、牛すじ煮込み、ポトフやスープのベースなど、長時間煮込む料理に最適です。
煮込むほどに肉の旨味が溶け出し、料理に深いコクを加えます。
スネ肉は煮込み料理の隠れた主役です。初めは硬いですが、時間をかけてゆっくり煮込むことで、その質が大きく変わります。シチューやスープなど、冬の寒い日にぴったりの温かい料理に最適です。
テール(牛尾)
■ 位置
牛の尾の部分。
■ 特徴
テールは筋肉と脂肪が交互に層をなす独特の構造を持っています。
この部位はゼラチン質が豊富で、長時間煮込むことでとろりとした食感と濃厚な味わいが引き出されます。
■ 用途
牛テールスープ、テールシチュー、など煮込み料理に使用されます。
テールは煮込み料理において隠れた宝石のような部位です。
初めは硬いですが、じっくりと時間をかけて煮込むことで、その質が驚くほど柔らかく変化し、独特の風味ととろみが楽しめます。
特に寒い季節の煮込み料理には最適で、その濃厚な味わいは温かい食事を求める心を満たしてくれます。
あとがき
いかがだったでしょうか?
牛肉の部位一つ一つには独自の特徴と料理の楽しみ方があります。
これらの知識を活用して、さまざまな料理を楽しんでみてください。
牛肉の多様性を理解することで、料理の幅が広がり、より豊かな食卓を楽しむことができるでしょう。
この記事が牛肉の部位に関する理解を深める一助となれば幸いです。
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